深刻な人手不足に直面している建設業界で、IT技術とコミュニケーションスキルを駆使して建設現場を支援する「建設ディレクター」という新たな職種が注目されています。
「現場50%、書類50%」と言われる現場技術者の業務のうち、書類業務を担当することで、現場技術者が専門知識や判断力を要する「コア業務」に集中できるようサポートします。
建設ディレクターの活躍によって職場が改善されたさまざまな事例が報告されています。
ある建設会社では、現場技術者の帰社後の事務作業の負担が軽減され、残業が減少したことで離職率が低下しました。
また、採用面でも効果を発揮しています。以前「施工管理補助」として募集していたポジションを「建設ディレクター(工事事務)」という名称で求人募集したところ問い合わせが急増したという例があるそうです。
さらに、現状、建設ディレクターの約7割は女性であり、女性が増えることで職場の雰囲気が良くなる効果も期待できます。
建設ディレクター協会が実施している育成講座を受講し、修了テストに合格することで建設ディレクターの資格が得られます。
建設業界では、今年6月から残業規制がスタートし、人手不足が一層深刻化する中、建設ディレクターへの期待が高まっています。今後、どれだけ建設業界に浸透していくのか注目していきたいところです。
【参照】
「建設ディレクター」がi-Construction、施工管理を支える! ITとコミュニケーション力で現場の働き方改革を実現(建設ディレクター協会) | サクセスストーリー
「建設ディレクター」という新職種が注目されている。工事写真整理や書類作成、施工データの作成などの業務を担当してくれるので、現場技術者は本来の業務に専念できる。さらに残業時間も大幅に短縮されるのだ。
「建設ディレクター」募集にデジタル世代からの応募多数! | 建設ディレクター協会
「建設ディレクター」で募集をしたら若い人が殺到したそうですね。 はい。それまで「施工管理補助」で募集していましたが、2017年に2人の新卒採用以来、毎年募集をかけても応募ゼロだったのです。そこで「建設ディレクター(工事事
一般社団法人 建設ディレクター協会
「建設ディレクター育成講座」は、建設業に従事する若手層・女性社員・新規雇用者を対象に、建設業のオフィスで働き活躍する環境を支援する教育システムです。
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